ICTSC2018の本戦に参加した話
久しぶりの更新です。
ICTSC2018という大会にチーム名「なんでもいいよ」として参加したのでまとめをブログに書きます。
ICTSC2018とは?
https://icttoracon.net/about-ictsc
ICTトラブルシューティングコンテストと言います。略してトラコン。
内容としては「全国の大学生・高専生・専門学生を対象にサーバやネットワークのトラブルシューティングや運用技術を最大5人のチームで競う大会」です。
前回大会までは年2回の開催でしたが、ICTSC2018から通年開催となり、8月に行われる一次予選、12月に行われる二次予選、3月に行われる本戦と進んでいきます。
一次予選では交通費免除と本戦出場のシード権2枠をかけて戦い、二次予選では本戦出場権8枠+運営推薦枠をかけて戦います。
本戦は東京のNTT中央研修センターで行われました。
年々問題や出場校のレベルが上っておりセグメントルーティングやNAT64やDockerなどの技術も問題として出題されていました。
問題の回答方法は、専用のページから「このトラブルは~が原因で発生していました。これらを解決するために~を行いました。」という様に書いて提出します。
本戦出場まで
過去のブログに一次予選のことをまとめていました。
http://atata9019.hatenablog.com/entry/2018/08/31/025911
本戦
二次予選で第7位だったので本戦に出場することができました。
しかし!私は東京へ行く日にインフルエンザにかかり福岡でお留守番を任されました😢
運営との交渉の結果リモートの参加を許可されたのでリモートで参加しましたw
私が解いたのは、DockerとBGPとIPv6を半分。公式ブログで解説が投稿されますが解いた問題をφ(..)メモメモ
Docker問題
Docker移行時のトラブルですね。
コンテナの起動はDocker Composeで行われていました。
初めはphpMyAdminのコンテナに.htaccessファイルを設置するのか?iptablesでアクセス制御をかけるのか?と調べていましたが、docker-compose.ymlのports(ポートフォワーディング)オプションでアクセスを限定できると知り変更し提出。
BGP問題
EBGPのピアをインターフェイスのアドレスからループバックアドレスに変更し、なおかつルートが正しく広報されるようにしてほしいとのこと。
この問題は実際のCiscoルータを使用し解く問題でした。
メンバーとの事前勉強会でBGPは対策済みでしたのですんなりクリア
- EBGPパケットのTTLを2に変更
- neighborのアドレスをインターフェイスのアドレスからループバックアドレスに変更
- BGPメッセージの送信元アドレスをループバックアドレスに変更
- no bgp default-ipv4 unicastを設定
この4つを両方のルータに設定、その後広報するネットワークをaddress-family ipv6内のnetworkに設定するとピアが張れ無事ネットワークも広報されました。
しかし、点数は満点ではなく部分点でした。解答が気になる
参考にしたサイト
https://www.infraexpert.com/study/bgpz08.html
IPv6
私が解いた中では一番ボリュームが有りました。
ルータを挟んで端末1と端末2が存在するトポロジです。
ルータはVyOSでとりあえずIPv6のDHCPとインターフェイスにMフラグとOフラグを設定。しかしpingが通らない。。。パケットをキャプチャするとDHCPのdiscoverが来てない模様。端末2にDHCPの設定がされてないのかな?と思いff02::1へpingを投げ応答をしたホストにログインしようとしますがルータから端末2へのリンクローカルアドレスでのSSH方法がわからず断念…残りはメンバーに任せ終了しました。
後々話を聞くと、ssh [user]@[リンクローカルアドレス]%[インターフェイス]でログインでき端末2はUbuntuだったそうなのでこちら の手順で変更
結果
新人賞は麻生情報ビジネス専門学校の「なんでもいいよ」です! #ICTSC pic.twitter.com/0BmaEk47Vp
— ICTトラブルシューティングコンテスト (@icttoracon) March 3, 2019
新人賞をいただきました。表彰式は飛行機の関係で離脱
後日頂いた成績表では第4位でした。
感想
初参加ながら良い成績を残すことができました。
知らなかった技術などを知ることができとても良い経験になりました。実際に触れてトラブルシューティングを行うことで、その技術に興味を持ち勉強を始めるきっかけになりました。
約半年チームメンバーと予選や本戦前に勉強会を開き、Slackで頻繁に技術共有を行うことでチームワークと技術力の向上ができました。
ICTSC2019の開催がリリースされたので来年はより良い成績を残せるよう頑張りたいです!予防接種も忘れずに
おまけ
本戦のノベルティ
スポンサー企業の採用情報とUSBメモリとステッカーとボールペン、飴玉、ミンティアなどなど…
IIJのバッグとノートはかっこいいですね。
就活頑張ります。